【映画レポ】4DX版「HiGH&LOW THE MOVIE」感想!ハイロー世界の拡張と新しい価値の創造(ネタバレ注意)
こんにちは。ぴんぐです。
8月が終わり9月になり、ピークをすぎたとはいえまだまだ暑いですね。
8月の半ばには北海道に行ってきました。涼しいことを期待して行ったのですが全然暑かったです。なんならその週は東京が涼しかったので少しがっくりです。
(と思った矢先、北海道で大地震が発生しましたね。
祖母と叔母の家では震度5強の強い揺れがあり、停電も長くて1日半、続いたようです。
毎年行けるのは今年が最後で、帰京が毎回名残惜しく思うほどに大好きな土地がこのような災害に見舞われたことを悲しく思っています。どうか北海道が1日でも早く復興しますように。)
さて、今回は展示会レポではなく映画レポです。
映画の新しい上映形態「4DX」を初めて体験してきたので、内容に触れつつ思ったことをつらつらと書いていこうかと思います。
場所はユナイテッド・シネマ豊洲。
上映作品は「HiGH&LOW The Movie 4DX2D」です!
2週間限定上映も終了したので、ネタバレありでいってみましょう。
まだ本編をご覧になっていない方は、ぜひ自衛をよろしくお願いいたします。
HiGH&LOW について
↑公式ページです。
LDHグループが総力をあげてプロデュースしたお金のありそうな作品です。
LDH所属タレント+俳優で非常に豪華なキャスト陣です。
激しいアクションシーンもドラマ・映画両方で楽しめます。
シリーズになっていて、ドラマ1期・2期と映画3本+スピンオフ1本があります。(2018年8月時点)
HiGH&LOW(以下ハイロー)という作品はCMなどで知っていましたが、見たことはありませんでした。
LDHのファンでもないので、そもそもコンテンツに興味を持つことすらなかったんですね。
そんな私に今年の6月頃転機が訪れました。
4月から6月にかけて放送されていたドラマにどハマりしたことがきっかけで、そのドラマに出演されている俳優さんの他作品が気になり始め、そこで初めてドラマ1期を視聴することになりました。(このドラマについてはいつか記事にしようと思ってます。)
キャラを把握し、バックグラウンドが知れてくるにつれて、ハイローの世界に引き込まれていきました。
先の友人は私がここまでハマるとは想定外だったらしく、面白がりながらも話に付き合ってくれていました。
そこに今回の2週間限定4DX上映。
ハマるのが遅かった私にとってのまたとないチャンス!
行くしかない。
友人も私も4DXは初めてだったのでワクワクしながら劇場入りです。
4DXの詳しい説明は
新次元の4Dアトラクションシアター ユナイテッド・シネマ|シネプレックス
↑こちらから!
ハイロー以外だとコード・ブルーやジュラシック・ワールドなども上映されていたようですね。
普通の劇場の座席より高い座席。足置きがついてます。体全体を座席に預けて振動を最大限体験出来るようにですかね。
右手側にドリンクホルダーと水エフェクトのON/OFF切り替えスイッチがついています。
前方の座席の上にはなにやら怪しげな穴…ここから水が出てくるんだなと察知。笑
本編開始前に4DXの体験を兼ねた短いCMが流れました。カーチェイスみたいな動画です。1分もあったかなってくらいのものですが、揺れの程度や主要なエフェクトの体験としては十分でした。
これは面白そう。期待が高まります。
本編開始…
印象的だったシーンを箇条書きで書きなぐっていきます。
(作中のシーンとは順番が異なります。)
- RUDE BOYSの管轄である無名街爆破シーン。
上映開始後すぐに訪れるこのシーンですが、早々と4DXの威力を体験することになります。揺れと背中で感じる衝撃。爆破がいかに激烈であったか、映像だけではわからない体感として残ります。爆発と同時にスモークも出ました。
また、なんとも言えない臭いもしました。無名街はスラム化していて、薬品の製造も行われる工場地帯でもあることからあまりいい臭いはしないでしょうね。
- 回想フラッシュ
闇堕ちした琥珀さん(AKIRA)以下元MUGENメンバーの回想シーンが作中に多く登場します。
回想と同時にスクリーンの両脇についているフラッシュが光り、回想明けにも光ります。
大したことのない効果に思えますが、これが非常にいい仕事をしています。通常の映像でも回想シーンの前後にフラッシュが挟まれることはありますが、それはあくまで映像の中での話。さらに強く光らせることによって、回想する人物に関する記憶が鮮明であることをより感じさせ、印象的なものになるように感じました。
- 雪降る屋上
回想フラッシュと同時に登場。ビルの屋上に立つ琥珀さんに李(BIGBANG V.I)が話しかけるシーンです。雪が降っているシーンに合わせ劇場前方に雪が降ります。
映像と劇場の境目が一瞬わかりにくくなり、没入感が生まれました。(私だけかな…)
ちなみに降ってきたものは雪みたいなふわふわした何かに見えました。あれは降らせた後どこに行くんだろう。
- 強制縦ノリ
主人公含むS.W.O.R.Dの敵対組織であるMIGHTY WARRIORSの本拠地である(だよね…?違ったら教えてください)湾岸地区にあるクラブ「FUNK JUNGLE」での派手なライブシーンにおいて登場した効果です。このシーン以外に、オープニングのS.W.O.R.D地区の説明の際にも登場しました。
ハイローには音楽が重要な要素として登場します。登場するグループや人物にはテーマソングが割り振られており、それぞれのグループの見せ場でBGMとしてかかっていることがあります。音楽のビートに合わせて椅子が揺れるので、自分でノらなくても勝手にノってくれる。笑
めちゃくちゃ楽しいです!!
アーティストのライブビューイングとかでも使えそう。
- バイク・ボンネット疑似体験
山王連合会の多人数バイクライドシーンでは風と振動という形で一緒に走っている気持ちを体験することができます。
派生型として、派手で危険で衝撃的な登場をする推し達磨一家の日向紀久(林遣都) も体験できます。
個人的に一番面白かったのですが、山王連合会が画面奥からこちらに向かってくる時に、風に乗ってなんだかめちゃくちゃ甘くていい匂いがしたんですよね。うわ〜いい匂いする〜ってテンション上がってクンクンしてました…
- 待ち合わせの海沿い
雨宮兄弟が再会する海沿いも風で体験できます。
なぜか今までより風が強いし寒い気がする。(気がするだけ)
寒さに弱い雨宮の女は上着必須です。
- カメラの角度
S.W.O.R.D連合vs湾岸地区新興勢力の激しい格闘シーンでは、カメラが目線以外にも足元を縫うように映したり、空撮のシーンも登場します。
そしてカメラの画角に応じて椅子の傾きが変化します。ローアングルから見上げる時には後ろ重心になり、空撮の時は前傾めになるなど。私は全然大丈夫でしたが、酔いやすい人は注意したほうがいいかもです。
思い出せる限りではこんな感じですかね〜。
取り合えず言えることは
見に行って大正解!!!
あと3回は見たかった!!!!くやしい!!!!
ということです。
ハイローが大好きであるということを前提に語らせて欲しいのですが、
この作品はファン向けの要素が強く、内容は安直かつ冗長な喧嘩シーンで大半が構成されています。キャラクターも多く把握しづらい。話の内容を楽しむものというよりは、ビジュアルを楽しむものであるのかなと思います。
ハイローが誇るべき「ビジュアルの良さ」が4DXにぴったりとハマって、作品自体の豪華絢爛なキャストとセット、特殊効果との相乗効果で見るアトラクションとして高いクオリティに仕上がっています。
端的に言って、
映画の世界が拡張されている
と感じました。
映画は斜陽産業であると言われています。
制作費に対して興行収入が低く回収ができなかったり、パッケージ販売も伸び悩み、その結果オリジナル作品が減りある程度集客が見込める原作のある漫画の実写化が多くなっています。(実写化もうまくいってるとは言い難いですね。しょっちゅう爆死とか言われてますしね…)
普段から私は映画をあまり見ません。映画館なんて最後に行ったのはもう1年以上も前でした。それは映画館に行ってまで見たいものがあまりないというのもありますが、ちょっと気になるくらいのものであれば少し待って配信かTSUTAYAで借りられるようになるのを待つのが苦ではなかったからです。
しかし、4DXは映画を映画館で見る理由になり得ます。
少々高くても(今回は2500円)、映画館に行かないと絶対に見れないわけです。
音楽に合わせて椅子が揺れ、山王連合会のいい匂いを体験することはパッケージでも金曜ロードショーでもNetflixでも無理です。
ただ座って「見る」映画から、あらゆる角度で「体験する」映画へ。
映画界を元気付けるポテンシャルが4DXにはあるなと私は今回の鑑賞体験を通して感じました。
ハイローの映画は他に3作品あり、
THE RED REIN
END OF SKY
FINAL MISSION
があります。(あと今月公開「DTC」。)
これらがまた4DX上映をしてくれたら…
絶対いきますううううう!!!!!!
あと
達磨一家スピンオフ待ってますううううう!!!!!!!!!!!
ぴんぐ🐧